友人からこのブログの内容を見てもらったところ、以下のコメントを頂きました。
歯科が嫌いな患者はスタッフが変わったり複数いるのはあまり好きでないです。
なぜなら主治医に弱点を説明してようやく理解が進んでも、衛生士が来たらまた1からの説明をしなくてはなりません。
効率化は否定しないものの、オーダーメイドの細やかさは分業制の歯科医院には望めない・・・
これが、患者意見から、逆の小野田歯科医院の強みなんだと思います。
歯科治療では恐怖症患者に、自由診療で、貸切時間を作るところもありますが、逆説的には先生を貸切ですものね。
当院のスタッフは受け付けのみです。
そのため、診療は殆どすべて院長である私が対応する体制なのですが、効率に難がある反面、彼のような歯科恐怖症の患者さんには都合が良いようですね。
歯科恐怖症の中には嘔吐反射など、器質的なものもありますが、過去の私の臨床経験では、かたくなに嘔吐反射で型取りが出来なかった患者さんは記憶の限り一人しかおられません。あとの方は最初はつらそうにしていても、治療になれてくると治まってしまいます。
私:「そう言えば、最初のころ型をとるとき、オェッとしていましたよね?」
患者さん:「ああ、そういえばそうでしたね。」
という感じです。
また、幼少期を含めた過去のトラウマティックな治療経験があったと思われる患者さんで刺激に対し極度に反応して身体がビクッとなってしまったり、多汗となる方もいらっしゃいましたが、よく話し合い、治療に対して受け身にならずに積極的に参加するように促して、痛みを伴う治療に対しては必ず麻酔をすると確約するようにしたところ、前向きに治療に通って来られるようになりました。
患者さんと歯科医師の信頼関係というものを明確に定義するのは難しいですが、患者さんが「治療されている」という意識を持たれて治療を受けているうちはよい関係を保つことは難しいと思っています。歯科医師と患者さん、それぞれに役割があり、それらをきちんと果たす必要があると思います。このことはまた改めて書きたいと思います。